お題:テレビ電話
少し前までは未来の通信として期待されていたテレビ電話。
今ではスマートフォンからもテレビ電話が可能になったのにもかかわらず、あまり普及していないように見えます。
実際、自分のまわりでテレビ電話をしている人は自分の知る限り一人もいません。というか、電話そのものをする機会そのものが減ったとも思います。
昔は友達や知人と電話をすることも多かったです。
うっかり長電話をして親に怒られたこともあります。
しかし携帯電話が登場しメールが出てくると、連絡はメールでやりとりするようになりました。
例えばどこかの駅で待ち合わせをするにしても、昔は約束を決めるたびに電話をし、そのついでに雑談もすることもよくありました。
でも今は「〇〇駅に12時」「了解」このやりとりだけで済んでしまいます。学生の時はともかく、仕事もあればそれだけのことでいちいち電話をするのも悪いというのもあるでしょう。
メールだとやりとりがあっさり過ぎて誤解が起きてしまうこともあります。ですがメールを使うことで電話の時間が減ったということは、多くの人が感じていることだと思います。
それと同じく、テレビ電話をいちいちやるのかということもあります。もし私の家のテレビ電話ができる機材があったとしても、映像をオフにした状態で使うと思います。
たとえそれが、親しい友人であっても。
理由は人それぞれだと思いますが、私の場合はテレビ電話に映ること自体が嫌です。友達に会うにしてもホームウェアのまま通信するのは気が引けるし、素顔をさらすのもいやです。
あと、テレビ電話はパソコンなどに取り付けられたウェブカメラで映像を映し出すわけですが、当然自分の家の中も映り込みます。
きれいにととのっている家ならともかく、自分の部屋を見られるのは抵抗があります。ちゃんと片づけをしないととてもではないですが、カメラに写すことはできません。プライベートがまるみえになってしまいますからね。
せめてカメラに写す部分だけでも片付けないと、ということになってしまいます。
これらのことは日本人には傾向が強いようでSNSのプロフィールも、自分の画像ではなく景色とかペットの写真にしている人が多いですよね。
私もSNSからスマートフォンのアイコンに至るまで、すべて飼い猫ミミ様の写真です。
海外は自分の顔写真をプロフィールにする人も多いですが、日本人の場合はプライバシーなどの問題から、モデルさんなど自分の姿を売りにしている人以外では自分の顔を使う人は少数派と言えます。
このあたりは国民性などもあるのかもしれませんが。
以上のことから、テレビ電話は家族同士や会社などで使う分にはいいですが、電話に代わる通信として使うのは厳しいのでは、と思った次第です。
SFなどでは、映像ホログラムによる立体映像を映し出してメッセージを伝えたり連絡をしたりというものもありますが、それが実現しても自分は使わないでしょう。
もし使うとしても、自分の代わりに猫の映像を差し込んで相手に送ると思います。