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お題絵日記「新しい星座は作られないのか」

お題:星座

 

星座を知らない人はいないでしょう。星座に詳しくなくても、誰でも自分の生まれ星座がありますし、星占いなどで自分の星座を意識する場面もあります。

 

現在の星座は88つ。一時沢山の星座が作られて混乱状態にあったそうですが、1931年に現在の形に国際的に統合されました。

 

良く知られる黄道十二星座や冬の代表格であるオリオン座、北斗七星で有名なおおぐま座や南半球では国旗などにも使われる南十字座は、ほとんどの人が知っているのではないでしょうか。

 

日本では織姫として有名な星のベガのあること座、彦星はわし座のアルタイルです。

 

とけい座やくじゃく座・やまねこ座のようなマイナー星座もあれば、テーブルさん座やレチクル座、ろくぶんぎ座のような何だかよくわからない星座もあります。

 

個人的に不思議に思ったことがあります。現在では高度な望遠鏡があり、新しい星が次々と発見されているのに、なぜ新しい星座が作られないのかと。

 

古代から知られている星座と、近世になってつくられた星座がある

 

星座はその制定時期によりおよそ2つに大別されます。

 

古代バビロニアギリシャなどで作られ、数千年の歴史がある星座はトレミープトレマイオス)の48星座と呼ばれます。星座と聞いてぱっと名前が思いつくような有名な物は、大抵この48星座です。

 

残りの40個の星座は、近世になってつくられたものです。さきほど例に挙げたとけい座やくじゃく座・やまねこ座・テーブルさん座・レチクル座・ろくぶんぎ座は近世につくられたものです。

 

なお南十字座は形は古代から知られていたものの、星座として制定されたのは近世になってからだそうです。

 

もう新しい星座を作る必要がない

 

古代の星座と近世の星座で、空のすべての部分が埋められていわゆる空の余白はなくなったため、新しい星座を作る必要が無くなったそうです。

 

現在では星座は空の住所を現すものとして利用されています。新しい星や星団、星雲などが発見されたとしてもすでに星の地図は出来上がってますから、新しい星は○○座の新星というように表示されるようになります。

 

もし新しい星座を作るとしたら?

 

近世に星座が沢山作られたのは、望遠鏡の発達により新しい星が次々と発見された事や、それまでヨーロッパの学者たちがいったことがなかった南半球への渡航が可能になったことが上げられます。

 

なので近世以降の星座は南半球に多く、北半球でもこれまでの星座の隙間を埋めるように造られたものが多いのです。なので暗い星ばかりの星座が多く、中にはどうみてもその形にはみえないよ!という無理やりな星座も多いのです。

 

ところで、この近世以降の星座は南半球の動物や、当時使われていた星座観測の道具や開発されたばかりの技術などをあてがったものも多くあります。

 

とけい座やけんびきょう座、ポンプ座やろ座はその代表といえるでしょう。

 

もし、現在新しい星座を作るとしたら、こんな星座が出来るかもしれません。

 

 

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現代の社会に欠かせないもの、じどうしゃ座やスマートフォン座、パソコン座。

 

最新の宇宙開発に使われているロケット座やうちゅうぼうえんきょう座、わくせいたんさき座。

 

もし近代天文学者でねこが大好きだったというジェローム・ラランドが現在に生きていたら、ろぼっとそうじき座にのるねこ座を考えたかもしれません(なお、ラランドはねこ座を実際に作ったが、現在は使われなくなった)。

 

 

現在はニュースなどで流星群などが取り上げられることもあり、先日は火星の大接近も話題になりました。

 

都心では天文観測には向かないのが残念ですが、いつかは綺麗な星空を見て星座探しをしてみたいものです。