一応川沿いなんですが、海辺みたいになってしまいました。
『ほら、ここにも猫』・第218話です。
作成日:2017/09/24
柳の木の下に幽霊が出ていたのですが、通行人は脇から出てきたねこを追いかけていってしまったので、幽霊に気づくことはなかったのです。
柳は根をしっかり張る植物ということで、江戸時代ではよく川のそばに植えられていたそうです。
幽霊は水のそばに出てくるという俗説もありますが、そういう意味で川のそばによくはえている柳と一緒に、描かれることが多いのかもしれません。
幽霊は江戸時代中期の絵師、円山 応挙の幽霊画を参考にしました。円山 応挙の幽霊絵の、どこか色っぽい感じはあまり出ませんでしたが。この円山 応挙は足のない幽霊を、始めて描いた人物とされています。