世界最大の花にして寄生植物
世界最大の花といえば、ラフレシアかショクダイオオコンニャクを思い浮かべる方が多いかと思います。
特にラフレシアは毒々しくも鮮やかな赤色で、人々の心をある意味虜にする植物でもあると思います。
先日、夢の島熱帯植物館にいった時にラフレシアに遭遇しました。残念ながら本物ではなくレプリカなんだそう。
本物は東南アジアやマレー半島、スマトラ島などに生息しています。ラフレシアといってもその種類は20種類ほど存在するんだそうです。
完全な寄生植物で、主にブドウ科の植物に寄生する植物です。普通の植物にはある根・葉・茎は退化しており、寄生のための根と花のみで構成された、珍しい形の植物です。
水分や養分を宿り主の木から吸収し、1年程でつぼみを付けるんだとか。そんなに長い時間をかけて成長するのに、花は3日ほどしか咲かないそうです。
そのはかなさもまた、人々をひきつけるのかもしれません。
見た目に反してデリケート
寄生植物というとなんだかしぶとそうな感じがありますが、ラフレシアはとってもデリケートな花でもあるのです。つぼみをちょっと動かしただけでも咲かなくなってしまうほどで、ラフレシアの観光地ではつぼみや花に触る事を禁止しているんだとか。
国内では1990年大阪で開幕した「国際花と緑の博覧会」で展示されていたことはありますが、この時のラフレシアは標本となり、現在「咲くやこの花館」に展示されています。
模型のラフレシアは東京だと、上野の「東京科学博物館」の常設展示にもありますよ。
ハエにモテモテ
普通の花と同じように、花粉をまいて子孫を残す部分は同じですが、その受粉のお手伝いをしているのがハエなんだそうです。
だからハエが好む死肉のような腐った香りをだし、ハエを引き寄せるんだそうです。
先週、茨城県の国立科学博物館筑波実験植物園でショクダイオコンニャクが開花したというニュースがありましたが、こちらも開花の寿命が短いので有名です。
ラフレシアと度々比較される花で、こちらも腐食した臭いを出すので知られています。残念ながらすでに枯れてしまい、先日花も倒れてしまったそうです。
ショクダイオコンニャクは、日本国内でも本物を見られる場所がいくつかありますので、見に行くとしたらこちらでしょうね。
生息地にいっても見られるかはわからない
ラフレシアの生息地へいって本物を見ようとしても、咲いているかどうかは行ってみないとわからないそうです。
ボルネオ島ツアーなどで、咲いている情報が入ったら案内されることもあるそうです。こればかりは自然が相手ですからしょうがないですよね。
ひとまず自分は、国内のショクダイオオコンニャクをターゲットにして、行ってみようと思っています。
行ってきたら、このブログにてお知らせしようと思っています。