お題:子供の遊び
こどもというのは、まわりにあるものを遊びにできるものです。
お金の話ではなく、昔の思い出話です。
夏休みなどの時期に祖父の家へ毎年行ってました。当時はまだこどもで、いとこたちに会うのが楽しみでありました。
しかしいとこたちと滞在時期が違ったりすると遊び相手もなく、まだ遊ぶ相手と言えば小さかった弟ぐらいのものでした。
祖父の家は人形がいくつかあったぐらいで、子供が遊べるようなものはあまりありませんでした。
まだスマホも携帯ゲーム機もない時代。ヒマをもてあました私は、お金を擬人化した「がまくち先生」という遊びを弟とよくやっていました。
がまくちは私が持っていたものだったと思います。
がまくちが先生でお金が生徒です。ちなみにまだ子供だったのでお札は持たせてもらえませんでした。
生徒の性格付けもしており、ある意味擬人化を先取りしていましたね。
性格付けはこんな感じ。
一円:小柄で気弱。5円玉によくいじめられる。
五円:ヤンキー。一円はいじめたくなるらしい。
十円:がまくち先生のクラス唯一の女の子。優しい性格。
五十円:微妙に影が薄い勉強家。
百円:優等生でまじめ。
五百円:学級委員長。しかし五百円玉は財布に入っていない事が多いので、出番が少ない。
がまくち先生:生徒思いの先生。熱血だったかもしれない。
こんな感じだったと思う。
そして授業が始まり、お金の生徒たちが色々な事を学んだりハプニングを起こしたりする物語をつくっていたのです。
遊びが終わる時には、生徒たちががまくち先生に吸い込まれていきます。(つまりお金をしまう)
お金でなくても、色々な物が遊びになったんだと思います。ソファーとソファーの間の空間を秘密基地にしたり、あるはずもない屋根裏部屋をさがしにいたり。
子供の想像力というのは大人には及ばない部分がありますね。