お題:ファミコン
シュール系ゲームはいまでも色々な物があると思いますが、ファミリーコンピューターの時代はシュールというかよくわからないゲームが多数出ておりました。
ファミコン全盛期の頃の日本は、バブル経済の真っただ中にありました。そのため、どんなクソゲーでも出せばそれなりに売れる、そんな時代でもあったのです。
今回のお題はこのゲーム。
1988年・コナミより発売されたファミリーコンピューター用ゲーム。1988年年なので、手塚治虫先生が亡くなる前の年ですね。
原作のアトムの内容とはあまり関連がなく、横スクロールのアクションゲームですが、アイテムを買ったり、敵や町の人からヒントを貰ったりするなどRPG的な要素もあります。
この時代のゲームにはありがちですが、ゲームを進める上でのヒントがまったくないというのが難しさの1つとなっていました。
プレイ動画はユーチューブなどにも上がっているので、興味がありましたら見て頂ければと思います。
可愛らしいアトムの画像とは裏腹に、アクションのむずかしさとシュールな世界観、当時子供だった私は結構気に入ってました。クリアも何度もしてますしね。
アクションは確かに難しいけど、個人的には激ムズという印象はなかったかな?
では、どんなゲームなのか具体的に思い出を書いてみようと思います。
1ステージ目。未来の東京、高田馬場ってことになるのかな?
アトムのテーマのアレンジがBGMで未来的な雰囲気。科学省からコイン(お金?)が盗まれ、アトムが犯人を追いかけていきます。
コインはなぜかこのステージのあちこちに隠されており、敵を殴ってもコインを落とすのです。なお、敵を殴るたびにメッセージが出てきて、コインがある場所のヒントをくれたりする。
なお、ヒントを言う敵もいれば、殴ると「こんこんこん」「ひでぶ」「もっとなぐって」などいろいろおかしいセリフを吐く敵も存在したりします。
コインはスピーカーの中や、港、電話ボックスの中にあったりする。コインが隠されている博物館の中は、ちょっと工夫しないと入れない場所にあるのだが、その博物館のコインを取ると「きみ、ものずきだね」と言われる始末。
泥棒からコインを取り返すことが目的のはずなのに、港に着くとなぜか港から飛び立つんだ!と言われます。
港から飛んでいくと2ステージ目へと突入。
2ステージ目。東京からなぜかアトランティス大陸になる。
魔法使いのおばば?のようなキャラがおり、クリアしたくば、玉と剣と盾をもってこいと言われる。それを探すことが2ステージ目の目的。
途中、アメリカの神様なるなぞの人物が閉じ込められている箱がある。そいつを助けるとのちのステージでイベントが起こります。
なお、助けると途中までアトムにくっついてきますが、ある地点まで行くと「私リカちゃん」というなぞの言葉と共に空へ飛んでいって消えます。意味不明です。
ステージの色々な場所に必要アイテムが隠されているが、途中にあるモアイのような像をたたくとコインがいくつも降ってくる場所があり、そのコインに混じって玉と盾と剣も降ってきたりする。
アトランティスなのになぜモアイがあるのか、ということは突っ込んではいけない。ムー大陸ならまだわかるのだが。
魚を欲しがる猫の像があって、魚を上げるとごっちゃんでした、と言われたりする。確か3つのアイテムのうちのどれかをくれるんだったと思います。
アイテムは色々な場所に隠れているけど、もちろんノーヒント。
アイテムを集めると、おばばが現れて次のステージへの道を教えてくれる。が、実はここで2つのルートが用意されており、上ルートとした下ルートのどちらかを選ぶことが出来るのです。
3ステージ目、上ルート。
音楽のステージ。砂漠みたいなステージです。敵をたたくと鐘の音が鳴り、途中にある金を音通りに鳴らすと次のステージへいける。この時代にしては凝った演出だと思いますけどね。
ライフを全回復してくれる泉が隠されている場所がある。
3ステージ目、下ルート。
ここが一番難しかった。
パズルのステージ。こちらは砂漠でも地下のイメージ。おばばに案内されるのはこっちなんだけど、難しいのでいつも上のルート通ってました。
というのは、バズルを解くヒントが一切ないので、どうしていいかわからなかったのです。
パズルは2か所あり、1つめはおまけみたいなもの。やらなくてもスルーできます。
あっちむいてほいで、ガイコツのあごがあっちむいてーほい!の曲に合わせて動くというシュールさこの上ない仕掛け。
しかし、どうやって遊んでいいかわからなくていつも放置してました。右か左かを選択するのですが、どうしていいかわからない。しばらくしてから、決定するには途中でジャンプをすればいいことに気づきました。
んな、わかるか!
次のパズルはクリア必須になります。炎がガンガン飛んでくるので、3つの数字を合わせて炎を短くし、消していくというもの。もちろんノーヒント。
しかもその炎に当たったらミスになるというきわどさ。数字はプレイごとにかわるので、1から9までの数字を調整しながら炎を消していきます。
結構手が込んだしかけですが、上ルートの方がずっと簡単なので、こっちは仕掛けのクリアのやり方がわかるまでほぼいかなかったですね。
今みたいにネットでヒントを探すとか、できなかったですしね。
4ステージ目。砂漠のバサー。
ここはちょっとした休憩エリア。
砂漠のバザーに入ると、タイムが止まるので色々より道が出来ます。
地下に降りて数字合わせをすればクリアなんですが、この砂漠のバザーには地獄へいくための隠しルートがあります。
そして地下にはこんな変なやつが。
近ずくとちゅーという音と共にミスになるという、変な生物。しかも、近づくと生贄20人食べたいという、不謹慎極まりないセリフを言います。
こいつがいる池に敵を落とすとどんどん生贄を食べていき、20人捧げると全回復の泉がもらえます。せっせと生贄を泉に落とすアトム…。
またその反対側の池に落ちると、地獄へいくことができます。
地獄では閻魔大王と話が出来るのですが、BGMはなぜか「野球拳」。閻魔様との会話はいくつか選択肢があり選択によっては外に出られたり、血の池に落とされたり、1ステージ目に戻されることも。
1ステージ目に戻って、再び閻魔大王に会いに来ても何事もなかったかのように会話が進みますのでちょっと腹がたちます。
このステージをクリアするためには、とある場所に出てくる赤と青の魂の数を数えてラストにある数字と合わせなければなりません。が、合わせなくても通れる裏技もあるそうですね。
砂漠のバザーではあまり役に立ちそうにもないものが売ってたり、歌を聴いたりすることが出来ます。歌の中にたんたんたぬきの××××はーというのがあって、んなもん歌うな!と突っ込みを入れたくなります。
5ステージ目。ギリシャ風の神殿のステージ。
ここで2ステージ目に救出?したアメリカの神様と再会できます。2ステージでは私リカちゃん、としかしゃべりませんでしたが、ここでは「よりみちしてたな」や「かのじょはいるのか?」など非常に上から目線です。
そしてここでも、選択肢によっては1ステージに戻されたり、場合によっては先にステージのワープで着たりなどします。基本ゲームクリアには必須ではないイベントだったりします。
ここのラストがちょっと難しくて、地震がおきて地面が揺れる上に、ブロックを割りながら先へ進まなければなりません。足場が悪いところで飛ばないといけないので結構むずかしい。
6ステージ目。暗闇のトンネル。
手前しか見えない暗闇の世界。ここではアトムのサーチライトで少し先だけが見える状態です。途中穴やブロックがあるので、そのあたりをうまく進みながらゴールを目指します。
ステージ自体は短く、慣れてしまえばそんなに難しくなかったと思います。
7ステージ目。氷の世界。
この世界はわりと気に入ってます。先へ進むと、女王からある物を持って来いと言われます。そこをクリアしなければ先へ進めません。
ヒントはペンギンのような敵が教えてくれます。ここでも「ぽてちん」など関係ないセリフを言うのもいますけど。
確かめがね・ボール・ダイア・時計の4つがありました。しかも雪だるまの中にそれが隠れているという。
女王のとおしてもらった後、途中の壁になぜかウランちゃんとヒゲオヤジが捕らわれています。いったい何があったのかなぞ。
唯一、4ステージ目の新聞屋で新聞を買った場合のみで、それらしきヒントがあったりしますが。
途中捕らわれている白鳥を助け出し、ステージのラストで3人そろって白鳥に乗って白鳥に乗ってクリア。もう何が起こっているのかよくわかりません。
8ステージ目。機械のステージ。
無機質な機械の並ぶステージです。途中、バチバチと電気がはじけている場所があり、それに触れるとダメージを受けます。
ステージ途中に出てくる赤い玉を集め、ステージのラストで使うとクリアなんですが、もちろんそれもノーヒント。
アクションが結構難しいステージだったと思います。
9ステージ目。崩壊のステージ。
上から屋根の一部が落ちてきて、地面に穴が空いたりするので、それを避けながらラストまで行きます。
地面の穴から、いきなりにゅっと生贄を欲しがるあのひとつめの生物が出てくるのは結構トラウマ。ここでは生贄とか言いませんけどね。
ラストまでいくと、2人の子供が閉じ込められたカプセルがあるので、そこから2人を助け出さなければなりません。
しかも助けただけではだめで、2人を連れて空を飛び天井に空いた穴からでないといけません。その部屋までいくと地面が崩れてくるので、足場が無くなる前に天井にいけないんですが、もちろんそれもヒントなしです。
最初どうしていいかわからず、詰みましたよ。
ラストステージ、空のステージ。
助けた子供達を背負い、空を飛んで進むステージ。途中敵が出てきますが、そんなに難しいステージでないです。
ラストステージをクリアした後、エンディングとなります。しかもそのメッセージも「きみならできると思っていたよ」などまたえらく上から目線な、お茶の水博士のメッセージが聞けます。
エンディングあとは、ファミコン自体にはよくある、また最初からスタートとなります。
とまあ、こんな感じで原作とはだいぶ違う奇妙なゲームとなっています。でもコナミだけあり、そこまでひどいつくりという印象はなかったですけどね。バグは色々あるみたいですが。
ここまでかけたのは、何度もやったからでしょうね。今はもうファミコンがテレビのつなげないので、もう一度プレイするのは難しそうですが。
またレトロゲームの思い出を書こうと思います。今回はこのあたりで。