どちらかというと近世に近いですけどね。
『ほら、ここにも猫』・第140話です。
作成日:2016/11/27
中世から近世にかけて欧州の貴婦人達の髪型は、それはそれはものすごいボリューミーなものでしたから、頭に乗ったねこまでもが飾りの1つに見えてしまったのです。
フランス革命あたりまでの貴婦人たちの髪型は、頭痛にならないのかと思えるほどボリューミーかつ、見た目もものすごいものばかりだったようです。
髪型だけでも1メートル前後にもなり、頭の上に船やら公園や植物やらを乗せていました。普通に歩くのも大変そうですが、特にマリーアントワネットの時代はそれが大流行したそうです。
その髪型には白くするための小麦を振りまいていたそうなので、髪の毛に虫がわくこともあったそうです。この時代はお風呂に入る習慣もありませんでしたから、一見優雅そうに見えますが、実態はかなり不衛生。
宮殿は数年のうちに汚れるので、宮殿が汚くなると引っ越すなんてこともあったそうです。
ペストがヨーロッパでたびたび流行したのも、その不衛生さもあったんだとか。