せめて漫画の中だけでも、ノラちゃんと再会できたことにしたいのです。
『ほら、ここにも猫』・第70話です。
作成日:2016/06/05
愛猫ノラが行方不明になってしまった内田百閒先生。せめて、漫画の中だけでも再開させてあげたいと思って今回は描きました。
夏目漱石の門下であった内田百閒は大変な愛猫家であり、晩年はノラというねこを可愛がっていたのですが、ある時ノラが行方不明になってしまいました。
ノラを探しまわったものの、ついに再会を果たすことはありませんでした。内田百閒先生は、今でいうペットロスに陥ってしまったそうです。その悲しみは作品「ノラや」に書かれております。
「ノラや」はまだ未読なのですが、読むと自分の猫と重ねてしまいそうで、読みたいけど読めないという状態です。
なお、ノラちゃんがどんな猫だったかはわかないので、このあたりは想像で描いています。
なぜこんな話を書いたかというと、この話を描く前の1週間ほどの期間、我が家の猫が行方不明になるという事件がありました。迷子になって7日後に、隣の区画の方から連絡があって無事に見つかったのですが、生きた心地のしない1週間でした。
猫はちょっと油断しているうちに隙間から出てしまったりするので、迷子も多いんですよね。今は出ない様に厳重に注意してます。